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「スタートアゲイン」/南正人&RIVER
1988年(CD)
TETRA<WANY-001>
<参加アーティスト>
柴田浩(G)/吉田達二(B)/北沢孝一(Dr)/柴田静枝(Pi)/
須川光(Key)/白井幹夫(Key)/横山達二(Pa)/浅川マキ(Cho)
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大麻、麻薬事件で社会的制裁を受けた南にはどこのレコード会社からもレコード制作の話はまったく来なく
なった。ここでは書けない裏話があるが、結局、自主制作という形をとって、10年振りにアルバムを発表。
俺はまだへこたれちゃいないぞ、という強い気持ちで「スタート・アゲイン」と題した。空白の10年間に書き
上げた、たくさんの曲から、いくつか選んで作った。自らのバンド「リバー」もレゲエ主体の初期のスタイルか
らエイト中心へと変わり、メンバーもリズム体の顔ぶれが変わった。
ジャケット写真が好評だが、これは偶然にも25年振りに再会したニューヨーク時代の友人であり、日本では
「アエラ」の表紙の人物を撮り続けている坂田栄一郎くんが想いを込めてとってくれた快作である。
ちなみに、僕が素足で坐っている巨木は群馬県にあるカヤの木。
「写真を撮られるのは難しいですね、と被写体の方に言われることが度々ある。カメラを意識しないでくだ
さい、と言ったところでテレが消え表情が和らぎ、良く撮られたいなどという気持ちもなくなるわけはない。
先日、23年ぶりに再会したミュージシャンの南正人を樹齢千年以上の大榧(かや)の前で撮影した時、巨樹
のたもとに端然と腰をかけた彼はレンズを前にして、ただ高僧のようにじっとしているだけだった。自己表
現の意識などという言葉は全く意味を持たないことが、その時わかった。彼は私が持っていた肖像写真に
対する概念を打ち崩した最初の人かもしれない。」(坂田栄一郎/1989年10月28日・読売新聞)